マルペンサ・エクスプレスのチケット予約・購入方法｜料金・停車駅・乗り方【搭乗レポート付き】

まずは、マルペンサ・エクスプレスの所要時間、料金、設備など、利用前に押さえておきたい基本情報をリスト形式でまとめました。

1. 「マルペンサ・エクスプレス」は、イタリア・ロンバルディア州の鉄道会社「トレノルド（Trenord）」が運行する空港アクセス専用の快速列車。

2. ミラノ・マルペンサ空港と市内中心部（ミラノ中央駅またはカドルナ駅）を、所要約50分で運行（ルートにより所要時間が若干異なる）。

3. マルペンサ空港には「第1ターミナル駅（T1）」と「第2ターミナル駅（T2）」の2つの発着駅があり、どちらからも乗車可能。もちろん市内から空港への移動にも利用可能。

4. 空港駅はターミナルと直結しており、到着ロビーから徒歩5〜10分でアクセス可能。案内表示も整備されていて分かりやすい。

5. 車両は自由席制で、普通車両タイプ。清潔感があり、空港利用者向けのスーツケース置き場も設置されている。

6. スーツケースは座席上の棚や車両出入口付近の荷物スペースに収納可能。

7. 運行間隔はおおむね30分に1本で、早朝5時台〜深夜まで運行（路線により時間帯が異なる）。

8. 片道料金は大人1人あたり€15。4歳未満は無料です。

続いて、これらの基本情報を表にしてまとめたので参考にしてください。

マルペンサ・エクスプレスには、停車駅の少ない「快速タイプ」と、途中駅にも停まる「各駅タイプ」の2種類がありますが、どちらも所要時間はほぼ同じです。

ミラノ中央駅 ⇔ マルペンサ空港 路線

記載の所要時間は「空港」〜「ミラノ中央駅」移動時。

快速タイプ（所要：約50分）

• ↓ マルペンサ空港駅（T2）
• ↓ マルペンサ空港駅（T1）
• ↓ サロンノ駅
• ↓ ボヴィーザ駅
• ↓ ミラノ・ポルタ・ガリバルディ駅
• ↑ ミラノ中央駅

各駅タイプ（所要：約50分）

• ↓ マルペンサ空港駅（T2）
• ↓ マルペンサ空港駅（T1）
• ↓ フェルノ駅
• ↓ サロンノ駅
• ↓ ミラノ・アフォリ駅
• ↓ ボヴィーザ駅
• ↓ ミラノ・ポルタ・ガリバルディ駅
• ↑ ミラノ中央駅

ミラノ・カドルナ駅 ⇔ マルペンサ空港 路線

記載の所要時間は「空港駅」〜「ミラノ・カドルナ駅」移動時。

快速タイプ（所要：約37〜43分）

• ↓ マルペンサ空港駅（T2）
• ↓ マルペンサ空港駅（T1）
• ↓ サロンノ駅
• ↓ ボヴィーザ駅
• ↑ ミラノ・カドルナ駅

各駅タイプ（所要：約37〜43分）

• ↓ マルペンサ空港駅（T2）
• ↓ マルペンサ空港駅（T1）
• ↓ フェルノ駅
• ↓ サロンノ駅
• ↓ ミラノ・アフォリ駅
• ↓ ボヴィーザ駅
• ↑ ミラノ・カドルナ駅

どの路線の「快速タイプ」と「各駅タイプ」の所要時間はほぼ変わらないため、空港や主要駅以外で下車する予定がない場合は、どちらを選んでも問題ありません。ご自身の旅程に合った列車を選び、最終下車駅だけ間違えないよう注意しましょう。

マルペンサ・エクスプレスのチケット予約・購入方法には、大きく以下の3通りの方法があります。

現地の自動券売機や窓口で購入する（英語）

料金：15ユーロ

マルペンサ・エクスプレスの乗車チケットは、マルペンサ空港内にあるチケットセンターや自動券売機で当日購入できます。自動券売機は駅構内はもちろん、空港地下1階の乗り場近くや到着ホールなどにも複数台設置されており、現金（機種による）やクレジットカードでの支払いに対応しています。

スマートフォンでのアプリ操作やEチケットの提示に不安がある方には、駅で当日券（紙チケット）を購入する方法も現実的な選択肢です。紙チケットの場合も打刻は不要ですが、混雑時や発車直前は券売機の列に並ぶ必要があるため、時間には余裕を持って行動しましょう。

GetYourGuideで購入する（日本語）

料金：15ユーロ

マルペンサ・エクスプレスの乗車チケットは、日本語ページから簡単に予約できる「 GetYourGuideのマルペンサ・エクスプレス専用ページ 」からの予約が最もおすすめです。理由は、定価で予約できるのはもちろん、正規の販売元である「Trenord（トレノルド）」の予約サイトが、日本国内からは完全にアクセスできないためです（セキュリティ上の地域制限によるブロックが行われています）。

GetYourGuideで予約したチケットは、購入後すぐに利用できるEチケットのQRコードをスマートフォンの画面で提示して利用でき、出発直前まで何度でも乗車便の変更が無料で可能です。

筆者自身もマルペンサ・エクスプレス利用時は、毎回このGetYourGuide経由で予約しています。

公式サイトで購入する（英語）

料金：15ユーロ

マルペンサ・エクスプレスの乗車チケットは、運行会社である「Trenord（トレノルド）」の公式予約ページ（英語）や「公式アプリ」からオンラインで購入（予約）することが可能です。しかし、セキュリティ上の理由により、日本国内のネット環境から公式サイトにアクセスすると「Forbidden（アクセス禁止）」と表示され、利用することができません。

アプリを利用した場合でも、旅程の検索や列車の選択までは可能ですが、ログインやアカウント登録といった購入手続きには進めず、最終的には日本国内での予約完了は不可能です。

つまり、公式サイトや公式アプリを通じての予約は、イタリア入国後に現地で操作する必要があります。そのため、日本出発前にチケットを確保したい方にとっては、不便に感じられる点といえるでしょう。

なお、公式サイト経由で予約した場合の日時変更は、出発予定日の前日まで最大3回までと公式サイトに明記されています。一方で、GetYourGuideで購入した場合は、回数制限なく直前まで変更可能です。

予約は必要？どの購入方法がお勧め？

結論から申し上げます。「GetYourGuide」経由でオンライン予約するのがお勧めです。

マルペンサ・エクスプレスのチケットは、当日でも混雑していなければ希望の列車に乗車できますが、空港や駅の混雑・券売機の行列を回避できるという点で、事前予約のほうが圧倒的に快適です。

一方で、チケットを事前にオンライン予約した場合は、そのまま改札から乗車ホームへ直行できるため、スムーズに移動したい方には事前予約が断然おすすめです。乗車時または車内で、スマートフォンの画面に表示されるQRコードを提示するだけで利用できます。

複数の購入方法を比較した結果、日本国内から事前に予約する場合は前述したとおり「GetYourGuide」経由の予約が最も利便性に優れています。その主な理由は以下のとおりです。

• 日本語ページから簡単に予約可能
• 公式サイトと同額で、出発直前まで回数無制限で日時変更可能
• 公式サイトは日本からアクセス不可（現地のみ予約可）

GetYourGuideで予約した場合も、イタリア国内で公式サイトから購入した場合と同様に、正規のQRコード付き乗車チケット（Eチケット）ページにアクセス可能です。さらに、乗車便の変更が出発直前まで何度でも無料で可能となっており、柔軟なスケジュール調整ができます。

以上を踏まえ、次項以降では「GetYourGuide」での予約方法やEチケットの表示方法、予約日時の変更方法などについて詳しく解説してまいります。

ここでは「マルペンサ・エクスプレス」の乗車チケットを、日本国内から事前に予約（購入）する方法をわかりやすく解説します。

今回は、筆者自身も実際に利用し、日本国内からも問題なくアクセスできて手数料も発生しない「GET YOUR GUIDEのマルペンサ・エクスプレス専用ページ」での予約を例に手順を解説します。

とはいえ、GET YOUR GUIDEは日本語対応済みで、予約操作も非常にシンプルなため、初めての方でも特に迷うことはないかと思います。ただし、予約完了後にEチケットへアクセスする手順がやや分かりづらいと感じる方もいるため、本記事ではそのポイントも含めて丁寧に解説していきます。

GetYourGuideチケット予約手順

まずは、こちら「GET YOUR GUIDEのマルペンサ・エクスプレス専用ページ」にアクセスします。

ページ下部のボタン「空き状況を見る」をタップします。

「予約枚数」と「予約日（乗車日）」を選択の上で再度「空き状況を見る」ボタンをタップします。

選択した日付の予約状況の空き具合に応じて「予約時間」が表示されます。

この際に上から「マルペンサ空港からミラノ中央駅行き」や「ミラノ中央駅から空港行き」など、出発地と到着地別に複数のブロックが表示されますので、必ずご自身の旅程にあったブロックから「予約時間」を選択する様にしてください。希望のブロックから「予約時間（乗車時間）」を選択の上で「今すぐ予約」ボタンをタップします。

ページが切り替わったら「メールアドレス」を入力してアカウント登録を完了してください。「ゲストとして続行」しても結局はアカウント登録が必要なので、先に済ませてしまった方がスムーズです。

アカウント登録またはログインが完了すると「キャンセルオプション」の選択項目が表示されます。

「 チケット＋キャンセルアップグレード」のオプション（＋4€）を選択すると乗車24時間前までにキャンセルすれば乗車チケット料金「15€」は返金されます。このオプションを選択しなくても、乗車前までの予約日時変更は無料で何度でも可能なので、必要なければ「標準チケットのみ」が選択された状態で「アップグレードせずに続行」ボタンをタップします。

後は画面の案内に沿って予約を進めて頂ければと思いますが、途中に「必要事項を下記にご記入ください」という画面が表示されます。

ここは実際のEチケットに表示される情報なので、必ず乗車する本人の氏名をローマ字で人数分だけ記載してください。

後は画面の案内に沿って「お支払い」のステップまで完了してください。

Eチケット表示方法（予約完了後）

正常に予約が完了すると、登録したメールアドレス宛に件名「◯◯のご予約が確定しました | チケットの説明」でGetYourGuideからメールが送信されてきます。

このメール本文内のボタン「チケットを開く」ボタンをタップします。

このタイミングで「GetYourGuide」のアプリのインストールが必要になりますので、完了してください。

公式アプリに移動後にログインを完了したら、下部メニューの「予約」をタップ、続けて表示されるメニューから「バウチャーを見る」をタップすると「バウチャー」にアクセスできます。

TRENORDのロゴが表示されたバウチャー画面が出てきます。

ただし、このバウチャー自体は乗車チケットではありません。最下部にある赤いボタン「BARCODE」をタップしてください。

すると、ブラウザ（ChromeやSafariなど）上で「チケット管理ページ」が開きます。

乗車当日は、このページ内に表示される「QRコード」が乗車チケットとなります。いつでもすぐ開けるように、このタイミングでページをブックマーク登録しておくのがおすすめです。

なお、ページ上部には、マルペンサ・エクスプレスの運行会社であるTRENORDの親会社である「TRENITALIA（トレニタリア）」のロゴが表示されています。これは、このページが正規のチケット管理ページであることを示すものであり、Trenord公式サイトから予約した場合も同様のQRチケットページが表示されます。

乗車する列車の日時変更やチケットの再表示なども、すべてこの管理ページから操作可能です。

Eチケット（QRコード）はスクリーンショットではなく、必ず実際のチケット管理ページを開いた状態で提示してください。

また、万が一「QRコードが表示された予約管理ページ」に後日アクセスできなくなった場合でも、GET YOUR GUIDEの予約ページから再アクセスすれば、問題なくQRチケットを再表示できます。

具体的には、予約一覧ページからバウチャーを開き、最下部にある赤いボタン「BARCODE」をタップすることで、いつでもQRチケット管理ページに再アクセス可能です。予約日より前であれば、何度でも繰り返し表示できますのでご安心ください。

マルペンサ・エクスプレスの乗車チケットを事前に予約した場合「列車の出発時刻前」であれば、「予約管理ページ」から何度でも無料で乗車日時の変更が可能です。

実際に筆者も「GET YOUR GUIDE」経由で予約したマルペンサ・エクスプレスのチケットを、乗車前に4回ほど日時変更して問題なく利用できました。変更手続きは非常に簡単で、慣れてしまえば1分もかからず完了します。

ただし、「GET YOUR GUIDE」の日本語ページから予約した場合でも、チケットの日時変更はTrenitalia（トレニタリア）側のチケット管理ページで行う必要があるため、画面表示はすべて英語となります。

ややこしく感じるかもしれませんが、GET YOUR GUIDEで発行されるチケットは、マルペンサ・エクスプレスの正規チケットです。そのため、利用画面や予約管理画面はTrenord（トレノルド）またはTrenitaliaの公式チケット管理システム上で処理される形になります。

予約日時の変更手順

まずは「予約完了後のEチケット表示方法」の項で解説した手順で「予約管理ページ」にアクセスの上で、画面を下方にスクロールします。

右下にある項目「Manage」をタップし、表示される項目から「Change date/time」を選択します。

現在予約中の乗車チケットの旅程が表示されるので「NEXT」ボタンをタップします。

複数の予約がある場合は、必ず変更する旅程だけ選択した状態で「NEXT」ボタンをタップしてください。

旅程の検索フォームが表示されるので、変更したい日時の数時間前ぐらいを選択して「CONFIRM」ボタンをタップします。

出発地と目的地の変更も空港路線であれば無料で可能ですが、変更しない場合は日時の部分だけ選択してください。

設定した日時を基準に旅程（乗車列車）の一覧が表示されるので、新たに乗車したい旅程（列車）を選択します。

旅程を選択したら右下の「CONTINUE」ボタンをタップします。

予約日時変更の最終確認画面が表示されるので、問題なければ「CONFIRM」ボタンをタップします。

ページが切り替わり「The date/tme has been changed successfully!（日時変更は成功しました）」と表示されていれば完了です。

この画面は閉じてしまって問題ないです。

予約日時の変更後は、再び最初の「予約管理ページ」にアクセスすれば、変更された日時のQRコードが表示されます。

再び予約日時を変更したい場合は、この管理ページから同じ手順で、何度でも無料で変更できます。

なお、試しに出発地を「ミラノ空港」から「ミラノ・カドルナ駅」に変更してみたところ、問題なく無料で変更できました。マルペンサ・エクスプレスの運行区間内であれば、日時変更だけでなく、出発地や目的地も自由に変更可能です。

ここでは、運行会社「Trenord（トレノルド）」の自動券売機を使って「マルペンサ・エクスプレス」の乗車チケットを購入する手順を解説します。

トレノルドの自動券売機は、鮮やかな緑色の機械が目印です。駅構内に複数設置されているほか、空港の場合は到着ロビーから空港駅の改札へ向かう途中にも複数台あります。

自動券売機の操作手順

操作は画面に直接タッチして行います。初期画面をタッチすると、目的地の選択画面が表示されます。

このとき、表示言語がイタリア語になっている場合が多いので、画面下部に表示される「イギリス国旗」のアイコンをタッチし、言語を「英語」に変更します。

表示が英語に切り替わったら、行き先として「MALPENSA AEROPORTO T1（空港 ターミナル1）」をタッチします。

LCC（格安航空会社）以外の便は「ターミナル1」から発着します。
なお、空港駅で購入する場合は、ご自身の目的地に応じて「ミラノ中央駅（MILANO CENTRALE）」または「ミラノ・カドルナ駅（MILANO CADORNA）」を選択してください。万が一、画面上部に行き先の駅名がない場合は「BUY TICKETS FOR A TRIP」ボタンをタッチすると、初期表示以外の目的地も選択できます。

続いて、乗車日をカレンダーからタッチして選択します。

当日の日付には「TODAY」のマークが表示されます。

次に、乗車時間を選択します。

この時点では、実際の列車はまだ確定しません。ここで選ぶのは、あくまで検索の基準となる出発時刻です。

選択した日時に応じて、列車の旅程一覧が表示されます。希望の列車をタッチして選択します。

現在の料金は15ユーロに値上がり。

表示される中には「マルペンサ・エクスプレス」以外の列車が混ざっている事があります。必ず「DIRECT MXP」と表示された列車を選択してください。

チケット枚数を選択します。

18歳以上は「Adult」、4〜13歳は「Youth」を選択します。
「Adult 2枚」と「Youth 2枚」を個別に購入するよりも、大人2名＋4〜17歳までの子ども最大2名がセットになった「Family 1枚」を購入する方がお得です。
なお、券売機の表示上は「14〜17歳」に該当する区分がありませんが、公式ルールでは14歳以上は大人料金のため、「Adult」を選択してください。

枚数選択が完了したら、画面右下の「NEXT」をタッチします。

往復チケットを購入しますか？と聞かれるので、片道の場合は「NO, ONE WAY ONLY」をタッチします。

往復で購入する場合は「YES, ADD RETURN」を選択の上で、復路便と同じ要領で往路も選択します。

確認画面が表示されるので「GO TO PAYMENT」をタッチしてお支払いに進みます。

「レシート（領収書）」が必要か聞かれるので、必要ない場合は「NO」をタッチします。

最後に決済方法を選択してお支払いを完了します。

上画面の表示だと「CASH(現金)」の部分が白黒になっているので、クレジットカードやPayPalでのみ支払い可能です。使用する券売機によっては現金が使える場合もありますが、キャッシュレスが基本だと思っていた方が間違いないです。

決済は、画面の右側にある「PAYMENT」部分で行います。

上の券売機は「硬貨」「紙幣」「クレジットカード」のすべてに対応していますが、支払い選択画面で「CASH（現金）」が選択できない機械は現金投入口そのものがありません。
また、「CASH」が選択できる場合でも、機種によっては紙幣のみ対応で硬貨は使えない場合があります。

支払いが完了すると、操作画面下部の「発券口」より乗車チケットが発券されます。

「マルペンサ・エクスプレス」の場合、紙チケットでも打刻は不要です。直接改札へ進み、QRコード（またはバーコード）部分をスキャナーにかざして乗り場へ移動します。

ここではマルペンサ・エクスプレスの「空港駅の乗り場」と「ミラノ中央駅の乗り場」を簡単なアクセス経路の解説と共にご紹介します。

マルペンサ空港駅の乗り場とアクセス方法

空港から「マルペンサ・エクスプレス」を利用する場合、LCC（格安航空会社）を除く多くの航空便は、基本的に「ターミナル1」から発着します。

そのため、ほとんどの方は「マルペンサ・エクスプレス」をターミナル1の空港駅から利用する形になるでしょう。

マルペンサ・エクスプレスの乗り場となる「空港駅」は、到着ホールの地下1階（-1階）にあります。下の画像は、地上階（0階）にある到着ホール（Arrivals）のマップです。

【乗り場へのアクセス方法】

地下1階「空港駅の乗り場」までは、到着ホール地上階（0階）の中央付近にあるエレベーターを利用してアクセスするのが便利です。

「列車ホーム（-1階）」のフロア表示は一目瞭然です。

なお、「空港駅の列車乗り場」への案内表示は館内の各所に設置されているため、あらかじめ「乗り場は地下1階にある」とだけ認識しておけば、迷うことはありません。

館内には「TRENI（Trains）」の文字や電車マークが描かれた標識が多数掲出されており、これらの表示に従って進めば、マルペンサ・エクスプレスの乗車場所にスムーズにたどり着けます。

到着ホールから「空港駅」のホームまでは、エレベーターで降りて通路を進んで行けば約5〜10分程度でアクセスできます。

ホームは「プラットホーム1」と「プラットホーム2」があります。どちらから出発するかは当日その場で確認が必要です。乗り場に移動する前に、構内に設置された電光掲示板でご自身の列車番号（例：TRENORD 2952）を確認し、発車ホーム番号をチェックしてから移動してください。「ミラノ中央駅行き」と「ミラノ・カドルナ駅行き」でホームが別れています。

ミラノ中央駅の乗り場とアクセス方法

ミラノ中央駅における「マルペンサ・エクスプレス」の乗車ホームは、改札を抜けて一番左奥にある「プラットホーム1」または「プラットホーム2」が基本となります。

プラットホーム1・2・3のいずれかがマルペンサ・エクスプレスの乗り場として使われることがありますが、多くの場合は1番または2番ホームからの発車となります。

これらのホームはマルペンサ・エクスプレス用として案内されていますが、時間帯によってはTRENORDの他路線の列車が発着することもあるため、当日必ず駅構内の電光掲示板で乗車ホームを確認してください。

【乗り場へのアクセス方法】

ミラノ中央駅構内に入ったら、まずは案内表示「TRENI（Trains）」に従って歩き進めます。

改札を抜けて乗り場エリアに入ったら、「Malpensa Aeroporto」の案内板、または「プラットホーム1〜3」方面の案内に従って進んでください。そのまま進めば、マルペンサ・エクスプレスのホームにたどり着けます。

ただし、乗り場の最終確認は、駅構内に複数設置されている電光掲示板で必ず行ってください。

「ミラノ・カドルナ駅」の乗り場とアクセス方法

ミラノ・カドルナ駅の乗り場もミラノ中央駅と同様に改札を抜けた左最奥部の「プラットホーム１」か「プラットホーム２」から発着します。

改札を抜けた後は、左端奥のプラットホームを目指してください。

ここでは筆者が実際に「ミラノ中央駅」から「マルペンサ・エクスプレス」に乗車し、「マルペンサ空港」へ移動した実体験をもとに、マルペンサ・エクスプレスの乗り方を以下4ステップで詳しく解説します。

1. 電光掲示板で乗車ホーム番号を確認

2. 自動改札機を通過して乗車ホームへ移動

3. マルペンサ・エクスプレスに乗車して座席に座る

4. 目的地で列車を降りる

なお、「ミラノ・カドルナ駅」や「マルペンサ空港」から乗車する場合も、基本的な流れや操作方法はほぼ同じです。駅構内の構造は異なりますが、参考情報として活用いただけます。

【STEP 1】電光掲示板で乗車ホーム番号を確認

「マルペンサ・エクスプレス」に限らず、ヨーロッパで列車に乗車する際は、まず駅構内に設置されている電光掲示板で乗車列車のプラットホーム番号を確認するのが基本です。

一番左の「Train（列車番号）」列に「MXP」と表示されているのがマルペンサ・エクスプレスです。発車ホーム（Platform）の番号も、この電光掲示板の右側に表示されるのが通常ですが、この日は「Platform」欄が空白で、左隣の「Delay」欄に「LLAT」の表示が出ていました。

「LLAT」は「Late（遅延）」を示す略記であり、列車が現在遅れていることを意味します。

この時は発車ホームの番号がまだ表示されていなかったものの、ミラノ中央駅ではマルペンサ・エクスプレスは「プラットホーム1」または「プラットホーム2」から出発するのが基本と事前に把握していたため、とりあえず乗車ホームが並ぶエリアへ向かいました。

なお「ミラノ・カドルナ駅」も「マルペンサ・エクスプレスの乗り場」は「プラットホーム1」または「プラットホーム2」 になります。

【STEP 2】自動改札機を通過して乗車ホームへ移動

搭乗する列車のプラットホーム番号を確認したら改札奥の乗車ホームエリアに進みます。

イタリアの多くの列車駅では、駅構内の待機エリアと乗車ホームエリアが自動改札ゲートで区切られています。ミラノ中央駅も例外ではなく、ホームに入るにはチケットのQRコードをスキャンして通過する必要があります。

QRコードは、改札機中央にある透明な読み取りパネルの真上にスマートフォンをかざすようにしてスキャンします。画面を明るく表示し、あらかじめQRコードを準備しておくとスムーズです。

GET YOUR GUIDEで予約した場合は、予約完了後にアクセスできるチケット管理ページ内のQRコードをそのまま使用できます。

【STEP 3】マルペンサ・エクスプレスに乗車して座席に座る

自動改札エリアに入ったら、乗車ホームに移動します。乗り場を確認せずにホームエリアに入った場合でも問題ありません。電光掲示板は至る所にあります。

記事内で何度も触れてますが、ミラノ中央駅の場合の「マルペンサ・エクスプレス」は「プラットホーム１」か「プラットホーム２」が基本です。

ただし、最終的な列車の乗り場は乗車ホーム前にある「電光掲示板」で必ず確認してください。

乗車ホーム前に到着した後は、列車の到着を待つだけ…と思いきや、この日はまさかの「乗車予定の列車が運行中止（運休）」という事態が発生しました。マルペンサ・エクスプレスは基本的に定時運行されるため、これはかなりのレアケースです。

とはいえ、GET YOUR GUIDEで予約していたため、予約管理画面から即座に次便へ乗車日時を変更できました。

乗車ホームに到着してから約45分後、ようやく「マルペンサ・エクスプレス」がホームに入線。

乗車ホーム付近に駅員スタッフがいる場合は、乗車前にチケット提示を求められる場合もあるため、スマートフォンの画面をあらかじめ開いておくとスムーズです。ただし、実際のチケット確認（検札）は列車に乗車後、車内で行われます。

乗車後は空いている席に自由に座るだけ。「マルペンサ・エクスプレス」は全席自由席なので、予約番号や座席番号に縛られることはありません。

車内は、実際に座ってみると、座面の高さが程よく、膝の位置に余裕があり、前後のピッチ（座席間隔）も広めで窮屈さはありません。背もたれはしっかり支えてくれるタイプで、背中から腰にかけて安定感があります。窓が大きく、日中は明るく開放感があるため、車内の圧迫感も少なめです。

スーツケースなどの大型荷物は、座席上のコンパートメントや、各車両後方に設けられた荷物置きスペースに収納可能です。

【STEP 4】チケット検札後、目的地で列車を降りる

列車が出発してしばらくすると、係員によるチケット確認（検札）があります。常にチケットのQRコードを表示できる状態にしておくとスムーズです。

あとは目的地に到着するのを待つだけです。ミラノ中央駅〜マルペンサ空港間の所要時間は約50分、ミラノ・カドルナ駅〜マルペンサ空港間は約40分です。

LCC以外の航空会社は、基本的に「ターミナル1」を利用します。空港行き列車に乗車した場合の停車順序は以下の通りです。

【ミラノ中央駅発】

• ↓ ミラノ中央駅
• ↓ ミラノ・ポルタ・ガリバルディ駅
• ↓ ボヴィーザ駅
• ↓ サロンノ駅
• ↓ マルペンサ空港駅（T1）
• ↓ マルペンサ空港駅（T2）

【ミラノ・カドルナ駅発】

• ↓ ミラノ・カドルナ駅
• ↓ ボヴィーザ駅
• ↓ サロンノ駅
• ↓ フェルノ駅
• ↓ マルペンサ空港駅（T1）
• ↓ マルペンサ空港駅（T2）

多くの方が利用する「ターミナル1」は終点ではありませんので、うっかり「ターミナル2」まで乗り越してしまわないようご注意ください。なお、空港発の列車では「ミラノ中央駅」または「ミラノ・カドルナ駅」が終点となります。

列車を降りた後にチケットの確認（スキャン）はありません。
そのまま乗車ホームエリアを出て、駅の外へ出たり、地下鉄に乗り換えたりしてください。

空港駅着の場合は「MALPENSA TERMINAL 1」や「TERMINAL 1」などの案内沿って歩いて行けば出発ホール方面へ移動できます。

マルペンサ・エクスプレスのチケット予約・購入方法や乗り方に関する重要ポイントをQ &A形式でまとめました。情報整理にご活用ください。

• Q現地でチケット購入した場合は購入時に指定した便にしか乗車できませんか？

  Aいいえ。購入時に便・時刻を選びますが、これは便を固定するためではありません。チケットは購入時に選んだ日付の「当日終電まで」同一路線の他の便でも使えます（変更手続き不要）。

• Q乗車チケットのバリデート（打刻）は必要ですか？

  Aいいえ。マルペンサ・エクスプレスの各種チケットは打刻不要です。Eチケットはもちろん、当日券を購入した場合に発券される紙チケットでも打刻は不要です。ただし、現地で係員から案内を受けた場合や特殊な割引チケットを利用する場合は、念のため刻印機の位置を確認しておくと安心です。

• Q車内でチケット確認はありますか？

  Aはい。必ずではありませんが高確率で検札が行われます。係員から求められたら予約管理ページで生成される「QRコード」、または紙チケットのQRコード（バーコード）部分を提示してください。

• Q車内は指定席ですか？必ず座れますか？

  Aいいえ。指定席制度はありません（自由席）。混雑時は立つ場合があります。

• Q車内にスーツケースなどの大きな荷物を置くスペースはありますか？

  Aはい。使用車両（ETR245 Coradia Meridian）は座席数に加え、大型荷物向けスペースが十分に確保されています。

• Qオンラインで予約したチケットはキャンセル（払い戻し）できますか？

  A原則、片道券の任意キャンセルは不可です（運行側の事情：運休・大幅遅延等に起因する払い戻しは別途可）。払い戻しの可否・手続きは公式の「Refunds（払い戻し）」条件に従います。

• Qオンラインで予約したチケットの変更はできますか？

  Aはい。公式サイトで購入した場合は「乗車前日」まで最大3回変更が可能であると明記されています。一方「GetYourGuide」で購入した場合は乗車直前まで何回でも変更可能です。

• QEチケットのQRコードを画面キャプチャで提示しても使えますか？

  Aいいえ。非推奨です。改札や検札では、チケット管理ページでその都度生成される「動的QRコード」の提示が必要です。スクリーンショットでは読み取れない、または拒否される可能性があるため、必ず公式アプリやチケット管理ページから表示したQRコードをご利用ください。

• Qチケット予約しないと売り切れますか？

  Aマルペンサ・エクスプレスは座席指定制ではないため、満席で乗れない心配はほぼありません。ただし、乗車直前に購入する場合は、すぐ発車する便ではなく「次発以降」のチケットしか選べないことがあります。
  また、祝祭日や大規模イベント開催時は券売機や窓口が混雑するため、スムーズに乗車したい場合は事前購入がおすすめです。