ルーブル美術館とは

ルーブル美術館 展示エリア

ルーブル美術館は、紀元前8000年から1848年までの美術・工芸品を所蔵・展示するフランス パリ中心部にある美術館です。

世界一有名な絵画「モナ・リザ」を所蔵している美術館としても知られ、年間来場者数は700〜800万人にも上ります。過去には年間来場者数が1000万人を超えた事もありました。

館内には30万点以上もの芸術作品が所蔵されており、そのうち随時約35,000点もの作品が総面積6万600平方メートルの展示エリアに並びます。

展示美術品のジャンルは多岐に渡りますが、大きく以下の8項目に分類されています。

  • ・古代オリエント
  • ・イスラム芸術
  • ・古代エジプト
  • ・古代ギリシャ、エトルリア、ローマ
  • ・絵画
  • ・彫刻
  • ・美術工芸
  • ・グラフィックアート
  • ・アフリカ、アジア、オセアニア、アメリカ芸術

館内見学のメインは言わずもがな「イタリア」や「フランス」の名画を中心に展示している絵画セクション(1階ドゥノン翼)になります。特にイタリア絵画では、寡作で知られる「レオナルド・ダ・ヴィンチ」が生涯で描いた10数点のうち、5点もの作品を一度に鑑賞する事ができます。世界中で3点以上のダ・ヴィンチ作品を所蔵しているのは、このルーブルをおいて他にありません。

ルーブル美術館の概要は以上ですが、ルーブルの歴史から詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

ルーブル美術館の必見作品13選

ルーブル美術館の見学のメインとなるのは、やはり「絵画」と「彫刻」です。その中でも特に必見の13作品をご紹介いたします。

■ モナリザ

モナ・リザ

ダ・ヴィンチ作(1503年〜1506年頃)展示室711 / ドゥノン翼1階

言わずと知れた、世界で最も有名な絵画「モナ・リザ」です。モデルに関しては、フィレンツェの富豪「フランチェスコ・デル・ジョコンダ」の妻という説が近年最も有力となっています。

■ 岩窟の聖母

イタリア絵画 岩窟の聖母(レオナルド・ダ・ヴィンチ作 - 1483-1486年)

ダ・ヴィンチ作(1483~1486年頃)ドゥノン翼1階

巌窟の聖母は、サン・フランチェスコ・グランデ教会の礼拝堂に飾るため、当時30歳だったダ・ヴィンチが手がけた作品です。依頼人は本作を気に入らず、ダ・ヴィンチは全く同じ構図で別バージョンを描く羽目になりました。現在その別バージョンは、ロンドン ナショナルギャラリーに所蔵されています。

■ ラ・ベル・フェロニエール

ラ・ベル・フェロニエール - レオナルド・ダ・ヴィンチ作

ダ・ヴィンチ作(1490〜97年)イタリア絵画(グランド・ギャラリー内)/ ドゥノン翼1F

モナ・リザの原型とも言える作品で、絵のモデルは、ミラノ公イル・モーロの寵愛を受けた愛人「ルクレツィア・クリヴェッリ」であるという説が最も有力です。モナ・リザの影に隠れてガイドブックなどでもピックアップされないことが多いですが、一押しの必見作品です。

■ 聖アンナと聖母子

聖アンナと聖母子

ダ・ヴィンチ作(1512~1516年)イタリア絵画(グランド・ギャラリー内)/ ドゥノン翼1F

フィレンツェのサンティッシマ・アンヌンツィアータ教会の祭壇画として依頼された未完の作品です。作中では、キリストの家族の3世代、聖アンナ(マリアの母)、聖母マリア(イエスの母)、イエスの姿が描かれています。

■ 洗礼者ヨハネ

洗礼者ヨハネ - レオナルド・ダ・ヴィンチ作

ダ・ヴィンチ作(1513~1516年頃)イタリア絵画(グランド・ギャラリー内)/ ドゥノン翼1F

洗礼者ヨハネは、ダ・ヴィンチがフランスで晩年を過ごしていた時の作品です。実質的に遺作となった本作は、ダ・ヴィンチが「モナ・リザ」や「聖アンナと聖母子」と共に生涯手を入れ続け、死ぬまで手元においていた作品です。

■ 聖母子と幼き洗礼者聖ヨハネ(美しき女庭師)

聖母子と幼き洗礼者聖ヨハネ

ラファエロ・サンティ(1507~1508年頃)ドゥノン翼1階

ダ・ヴィンチとミケランジェロと並びルネサンス三大巨匠の1人と称される「ラファエロ」が24歳の時に描いた作品。本作は、フランス語で「美しき女庭師」を意味する「ラ・ベル・ジャルディニエール」という呼び名でも親しまれています。

■ カナの婚礼

イタリア絵画 カナの婚礼

ヴェロネーゼ作(1562〜1563年)展示室711 / ドゥノン翼1階

カナの婚礼は、ルーブル美術館で最も大きな絵画で、縦662×横990cmの大きさがあります。元々はヴェネチアのサンジョルジョ・マッジョレー修道院の食堂に飾られていましたが、当時絶対的な軍事力を誇った「ナポレオン」によってフランスに持ち込まれました。

■ ナポレオン一世の戴冠式

ナポレオン一世の戴冠式

ダヴィッド作(1805〜1807年)展示室702 / ドゥノン翼1階

フランス絵画の巨匠「ジャック=ルイ・ダヴィッド」の代表作の一つで、ルーブル美術館の中では「カナの婚礼」に次ぐ大きさ(縦621cm × 横979cm)を誇ります。作中では、1804年にパリのノートルダム大聖堂で行われたナポレオンの戴冠式の様子が誇張されて描かれています。

■ メデューズ号の筏

メデューズ号の筏

ジュリコー作(1818年~1819年)展示室700 / ドゥノン翼1階

1816年に400人を乗せたフランス海軍のフリゲート艦戦メデューズ号が難破した際の海難事故をテーマーにした作品。絵の大きさは縦491×横716cmもあり、絵の前の人たちと比べて頂くと分かりますが、実物大で描かれています。

■ 民衆を導く自由の女神

民衆を導く自由の女神

ウージェーヌ・ドラクロワ作(1830年)展示室700 / ドゥノン翼1階

シャルル10世が失権し、ルイ・フィリップが政権を奪った1830年7月28日に起きた「7月革命」を大胆な構図で描いた作品。中央の「自由の女神」がフランス国旗を掲げ、民衆を導く事で革命を表現しています。

■ サモトラケのニケ

サモトラケのニケ

前200–前190年頃展示室703 / ドゥノン翼1階

エーゲ海のサモトラケ島で、フランス人副領事によって発見された作品。ニケは、ギリシャ神話に登場する勝利の女神の事で、軍船の先頭に立つ女神の姿を表現しています。

■ ミロのヴィーナス

ミロのヴィーナス

作者不明(紀元前2世紀末)展示室346 / ドゥノン翼0階

ヘレニズム時代の最高傑作と言われるミロのヴィーナスは、1820年にギリシャ人農夫によってミロス島で発掘されました。

■ レースを編む女

レースを編む女

フェルメール(1669‐1670年頃)展示室837 / リシュリュー翼2F

2019年に東京や大阪で「フェルメール展」が行われるなど、日本でも非常に人気の高い画家「フェルメール」の一作です。フェルメールは生涯で30点ほどしか作品を残しておらず、ルーブルでは他にも「天文学者」という作品を鑑賞することができます。

以上がルーブル美術館の必見作品です。と言いたいところですが、ルーブルでは通常の美術館では目玉となる主役級の作品がゴロゴロしています。本記事では断腸の想いで必見を13作品だけに絞りましたが、まだまだ有名作品はいくつも存在しています。ルーブルの展示作品に関しては以下の記事にて詳細に解説しております。

ルーブル美術館 見学のヒント

初めてルーブル美術館を見学する上で役立つヒントを7点ご紹介します。

入場チケットのオンライン予約は必須

ルーブル美術館の公式ページ

ルーブル美術館は当日に入場チケットを購入して入場する事も可能ですが、公式サイト上では、事前のオンラインチケット予約がかなり強く推奨されています。

事前に必ず「ルーブル美術館 公式サイトのチケット予約ページ」より、予約手続きの上でチケットを準備ください。予約したチケットは、プリントアウト提示かスマートフォン上での提示が可能となります。

当日券を購入する場合、チケット窓口があるナポレオンホールにたどり着くまで、1〜2時間ぐらいの待ち時間は覚悟しておいた方が良いと思います。夏場のピークシーズンなどは、当日に入場できない可能性も高いです。

ガラスのピラミッドからの入場は避ける

ルーブル美術館 ガラスのピラミッドに並び観光客

メインエントランスにもなっているガラスのピラミッドは、ルーブル美術館の代名詞的存在の建物です。しかし、多くの方がこの入口を利用して館内に入場するため、最も混雑する入口でもあります。

ルーブル美術館には以下4つの入口がありますので、敢えて混雑必須のガラスのピラミッドから入場する必要は全くありません。

  • ① ガラスのピラミッド中央入口(地上階)
  • ② カルーゼル・デュ・ルーブル入口(地下2階)
  • ③ パッサージュ・リシュリュー入口(地上階 ※特別会員のみ)
  • ④ ポルト・デ・リオン入口(地上階 ※閉鎖中)

チケット予約者の方は基本的に①か②の入口より入場する形となりますが、人混みでごちゃごちゃしていない「② カルーゼル・デュ・ルーブル入口」からの入場が便利です。雨の日なども最寄駅から外に出ずにルーブル館内に入場する事ができます。

各入口は下のルーブル周辺マップにてご確認ください。

ルーブル美術館周辺マップと入場口

▶︎ 上の地図を印刷用のPDFで開く

地下2階にある「② カルーゼル・デュ・ルーブル入口」へは「Palais Royal - Musée du Louvre 駅」から直結でアクセスできる以外にも、地上の「カルセール凱旋門左右の階段」と「リヴォル通り沿いの入口」からもアクセスできます。

見学は最低3時間から半日がお勧め

あくまでも目安ですが、ルーブル美術館の見学所要時間として多くの書籍や記事などでは「最低3時間」ぐらいを推奨しています。所要3時間あれば、当記事で紹介している必見作品などはもちろん、絵画以外の展示エリアも比較的余裕を持って見学できると思います。

ただし、ルーブル美術館は展示エリアの総面積だけで6万600㎡もある巨大美術館です。例え1週間あっても回りきれないと言われるほどの規模ですので、見たい作品が多い場合は、最低半日、いっその事1日は時間を割いても良いと思います。

館内マップの入手は必須

館内マップ

展示エリアの面積だけで約6万㎡もあるルーブル見学では館内マップの入手が必須となります。最新のものは現地インフォメーションで無料配布されている日本語のパンフレット(館内マップ付き)が入手可能です。事前にオンラインで「ルーブル美術館 日本語館内図PDF」ページからダウンロードする事も可能です。上記のPDFの館内図は予習用に、現地で最新の館内マップの現物を入手すれば間違いありません。

また、ルーブル美術館の日本語マップのフロア表記は、地上階が0階となるので、以下の様に日本国内の階数表記とは異なります。

ルーブル表記日本での表記
0階地上階(日本の1階)
1階2階
2階3階
-1階地下1階
-2階地下2階

本記事内の全ての箇所でも「ルーブル表記」に合わせて階数を記載しております。基本的に欧州では、日本の1階(地上階)が0階に相当します。

まずはモナ・リザから見学

ルーブル美術館内 モナリザの案内板

ルーブル美術館を訪問して「モナ・リザ」を鑑賞しない方はほとんどいないと思います。ただし、このモナ・リザが展示されている1階南側の「ドゥノン翼」はルーブルの最混雑エリアとして有名です。

モナ・リザの展示室前には、入場待ちの行列ができる事もあり、夏場などは30分ぐらい待った挙句、立ち止まっての見学不可という事も過去にはありました。

確実にモナ・リザを見学されたい方は決して後回しにはせずに、何を差し置いてもまずは「モナ・リザ」を目指してください。モナ・リザを後回しにすると見学機会を失う事があります。

例外として閉館時間近くや夜間開放がある金曜の遅い時間帯などは、逆に空いている事もあります。この辺は状況判断が必要ですが、朝一や日中に訪問するのであれば、真っ先にモナ・リザを見学する事をお勧めします。

モナ・リザにアクセスする際は、地図などを見るよりも、館内の至る所にあるモナ・リザの案内板(画像下)に従って歩いて行くのが手っ取り早いです。

ルーブル美術館 モナ・リザの展示場所案内板

1階南側のドゥノン翼は必見

1階ドゥノン翼 フランス絵画の展示室

モナ・リザの展示がある1階ドゥノン翼は、名作揃いのイタリアとフランス絵画の展示セクションです。モナ・リザさえ目指して行けばこのエリアにはたどり着けるので、本記事の「ルーブル美術館の必見作品13選」の項で紹介した作品のうち、以下10作品を自ずと網羅する事ができます。

  • ・サモトラケのニケ
  • ・モナ・リザ(ダ・ヴィンチ作)
  • ・岩窟の聖母(ダ・ヴィンチ作)
  • ・ラ・ベル・フェロニエール(ダ・ヴィンチ作)
  • ・聖アンナと聖母子(ダ・ヴィンチ作)
  • ・洗礼者ヨハネ(ダ・ヴィンチ作)
  • ・聖母子と幼き洗礼者聖ヨハネ(ラファエロ作)
  • ・カナの婚礼
  • ・ナポレオン一世の戴冠式
  • ・メデューズ号の筏

すでにお気づきかと思いますが、ルーブル美術館の名作は「1階南側のドゥノン翼」にかなり集中しています。余程館内を把握している方以外は、とにかくまずはモナ・リザを目指して「1階南側のドゥノン翼」に足を運んでください。自ずと超がつくほどの名画を網羅できます。ルーブル観光に1時間~2時間しかない方は、なおさらこの1階ドゥノン翼だけに絞って見学すれば、有名作品を効率よく鑑賞できると思います。

見つからない作品は係員に確認

ルーブル美術館の館内は、地図で見るほどシンプルではありません。地図には記されない小階段なども入り組んでおり、思う様に見学できない方の方が多いと思います。また、ルーブルでは頻繁に作品の貸し出しや移動なども行っており、普段ある場所にその作品がない事もかなり多いです。

どうしても目当ての作品が見つからない時は、館内の至る所にいる「係員」に展示場所を尋ねるのが手っ取り早いです。ほとんどの係員は有名作品の展示場所や貸出状況を把握しています。

複雑な英会話をする必要はなく、探している作品名を伝えるか、作品写真を見せたりするだけで十分に伝わります。経験上、ほとんどの係員がかなり親切に作品の展示場所を教えてくれます。こんな記事を書いている私自身も毎回係員に作品の展示場所を聞きまくっています。係員は主要な展示室の隅っこにパイプ椅子に腰掛けて座っています。

観光の基本情報

ルーブル美術館の営業時間・休館日、入場料金、館内設備などについては、以下の表を参照ください。

営業時間
  • 9時〜18時(月、水、木、土、日)
  • 9時〜21時45分(金)
休館日毎週火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
入場料金
  • ・15 €
  • ・17 €(オンライン予約)
※18歳未満の方は入場無料です。
※10月から3月までのローシーズンに限り、毎月第1日曜日は無料で入場できます。
オーディオガイド5€でレンタル可能(日本語対応)
その他パリミュージアムパスの使用可能。※公式サイトより入場予約(無料)が必要です。

ルーブル美術館のチケット予約・購入方法については以下の記事にて詳しく解説して下ります。

【ルーブル美術館に関する参考記事】

ロケーション

ルーブル美術館はパリの1区に位置しています。地下鉄と徒歩でのアクセスが最も一般的で、メトロ1番線または7番線が走る「パレ・ロワイヤル=ミュゼ・デュ・ルーブル駅(Palais-Royal Musée du Louvre)」で下車後、ルーブルの入場口までは徒歩5分ほどです。

以下のグーグルマップにて「ルーブル美術館」のロケーションもご確認ください。

ルーブル美術館への行き方や入口については、以下の記事にて詳しく解説しております。

展示エリアと館内構造について

ルーブル美術館の展示スペースは、地上3階と、地下2階の全5階層で構成され、全てのフロアの北側は「シュリー翼」、東側は「リシュリュー翼」、南側は「ドゥノン翼」と呼ばれる3つのセクション(3翼)で分類されています。

ルーブル美術館の全体図

最も人気で必見なのが、ダ・ヴィンチやラファエロなどの「イタリア絵画」を展示する一階のドゥノン翼です。

以下より館内見学で重要なエリアをいくつかご紹介いたします。

ガラスのピラミッド

ガラスのピラミッド

現在もルーブル美術館のメインエントランスとして利用されている「ガラスのピラミッド」は、ミッテラン大統領による「大ルーブル計画」の一部として1989年に建設されました。設計は幾何学の魔術師と言う異名を持つ中国系の建築家「イオ・ミン・ペイ」が手がけました。

ピラミッドは、603枚のひし形のガラス板と70枚の三角形のガラス板で構成され、高さは約21m、底辺の長さは35メートルあります。

当時は、石造りのルーブルには、現代的で斬新なこの建造物はマッチしないなど、多くの反対意見もありましたが、今やルーブルと言えば誰もがこのガラスのピラミッドを連想するほど、代名詞的な存在となっています。メインエントランスであるガラスのピラミッドは、地下2階の「ナポレオンホール」という大きな広間へと通じています。

ナポレオンホール

ナポレオンホールの景観

ルーブル美術館のフロア構成図

ナポレオンホールは、5階層で構成されるルーブル美術館の最下層(地下2階)に位置する巨大なホールです。丁度、ガラスのピラミッドの真下に位置しています。

ルーブル美術館の4つある入口のうち、「ポルト・デ・リオン入口」を除く、他の3つの入口からセキュリティチェックを受けて入場すると、チケット保有や予約の有無に関係なく、全ての方が必ず最初にこの「ナポレオンホール」に出ます。

ナポレオンホールには、観光マップが貰えるインフォメーションをはじめ、チケット売場や券売機、売店、クロークなどの施設が集まっています。

ルーブル美術館 ナポレオンホール拡大マップ

ルーブルの各作品が展示してある3翼、北側の「RICHELIEU(リシュリュー翼)」、南側「DENON(ドゥノン翼)」、東側の「SULLY(シュリー翼)」に繋がるエスカレーターもこのナポレオンホールにありますので、ここからエスカレーターを上がり、3翼のいずれかの入口から観光をスタートして行く形になります。どの入口から入場した場合も、館内で行き来は可能ですが、ルーブル美術館の広さは半端ではありません。お目当の作品があるセクションから入場してください。

グランド・ギャラリー

グランド・ギャラリー

1階(日本の2階)の、南側ドゥノン翼に位置する「グランド・ギャラリー」は、アンリ4世の統治時代である1610年に造られた全長460mの大回廊です。完成当時、この回廊の一部は王の奨励によって、芸術家のアトリエとして開放されていました。

現在のグランド・ギャラリーには、ダ・ヴィンチ、ラファエロ、ボッティチェリ、ティツィアーノなど、イタリア ルネッサンスを代表する画家の名作が一堂に会しています。モナリザの間もこの大回廊に面して入り口があります。まさにルーブル見学では訪問必須と言える場所です。

モナ・リザの間

モナ・リザの間

モナ・リザの間に関しては説明不要かと思いますが、レオナルド・ダ・ヴィンチ作の「モナ・リザ」を展示している1階ドゥノン翼 第711室の事です。

モナ・リザは過去に盗難事件などもあった事や外気からの保護のため、特殊なガラスケースに入った状態で展示されています。他の絵画の様に目の前まで接近する事はできず、だいたい半径2~3mぐらい離れた位置で鑑賞する形になります。

上の写真をご覧いただくと分かりますが、室内は常に混雑しています。ルーブル美術館の中でも間違いなく一番の混雑スポットとなっており、夏場などはここに入るためだけに行列ができるほどです。

広間内には、モナ・リザ以外の有名作品も複数展示されています。中でも「カナの婚礼(画像下)」は必見なのでお見逃しなく。

イタリア絵画 カナの婚礼


ルーベンスの間

ルーブル美術館 2階 ルーベンスの間

2階のリシュリュー翼には「ルーベンスの間」と呼ばれる巨大な24枚の絵画が並ぶ広間があります。

絵画は全てルイ13世の母「マリー・ドゥ・メディシス」が、ルーベンスに制作を依頼したものです。元々はリュクサンブール宮殿に飾られていましたが、1815年からルーブルの所蔵となりました。

24枚の絵画は「マリー・ド・メディシスの生涯」と呼ばれる連作となっており、21枚にはマリーの生涯の出来事が、残りの3枚にはマリーと両親の肖像画が描かれています。

ルーブル美術館の関連施設

ルーブル美術館は館内や隣接するエリア以外にも関連施設が存在しています。以下そのうちの一部をご紹介致します。

ウジェーヌ・ドラクロワ美術館

ルーブル美術館から徒歩15分ほどの場所にあるこの美術館は、ルーブル美術館の一部として公式サイトでも案内されています。

そのため、ルーブル美術館の入場チケットで入場可能となっており、ドラクロワ作品はもちろん、膨大な書簡や彼の思い出の品々まで見学する事が可能です。

生前のドラクロワはこの場所を1858年から1863年の8月にこの世を去るまで、アトリエ兼自宅として利用していました。館内は寝室、居間、書庫などで構成されており、美術館というよりは優雅な別荘という雰囲気です。

ルーブル・アブダビ

パリ ルーブルの姉妹館(分館)として2017年に創設されたのが、この「ルーブル・アブダビ美術館」です。

本美術館は、アラブ首長国連邦が国の柱である石油輸出業に代わる観光業の核として立ち上げたもので、定期的にルーブル(パリ)コレクションの一部を借り受けできる様になっているそうです。

更に鑑賞の目玉として、アブダビ文化観光局が総力を挙げて購入したのが、ダ・ヴィンチ作の「サルバトール・ムンディ(救世主)」です。

ただし、本作の公開は現在延期となっており、具体的な公開年はアナウンスされていません。公開されれば、この場所の目玉作品として、ダ・ヴィンチ作「サルバトール・ムンディ(救世主)」の見学が可能となります。

ルーブルに関するお役立ち記事と参考サイト