パリ 凱旋門 行き方・登り方・入り方・最上階の見どころまで徹底解説

(2018年8月22日 公開) (2018-11-07 最終更新) 凱旋門の外観

パリのシンボルの1つである「エトワール凱旋門」は、1806年にナポレオンの命により、約30年の歳月をかけて建設されました。

建設は、パリの建築家「ジャン・フランソワ・テレーズ・シャルグラン」の指揮の下で行われ、外観はローマの「ティトゥスの凱旋門」を参考にデザインされました。

凱旋門 アーチに彫られた彫刻

元々はパリ東部の「バスティーユ」に建てられる計画でしたが、かつての皇帝の居所「テュイルリー宮殿」から、シャンゼリゼ通りを挟んで正面に建つのが理想的であるとされ、現在の場所に建設されました。

現在、凱旋門は記念撮影のランドマークとして、その外観を楽しむだけでなく、建物の中に入場して高さ約50mの展望階からパリ市内の景観を楽しむ事ができます。最上階までは284段の階段を上がる必要がありますが、50mの高さから眺めるパリ市内の景観は絶景そのものです。

本記事では、これから「エトワール凱旋門」の観光をお考えの方に向けて、凱旋門への「行き方」や「営業時間」などの基本情報はもちろん、分かりにくい事で有名な「凱旋門の入口」から、入場して展望階のテラスに到達するまでの流れを解説いたします。

営業時間・入場料金

凱旋門の営業時間および、入場料金などの観光情報は以下になります。

営業時間【1月2日〜3月31日】

・10:00~22:30

【4月1日〜9月30日】

・10:00~23:00

【10月1日〜12月31日】

・10:00~22:30

休業日1月1日、5月1日、5月8日(朝)、7月14日、11月11日(朝)、12月25日
入場料金
  • ・大人:12ユーロ
  • ・18歳〜25歳:9ユーロ
その他・ミュージアムパスの利用可

※最終入場は営業時間終了の45分前になります。
※混雑時は、予定より早くチケットオフィスがクローズする場合があります。

行き方・ロケーション

エトワール凱旋門はパリの西側、「シャンゼリゼ通り」「コンコルド広場」「マドレーヌ寺院」などの観光スポットがあるパリの8区に位置しています。凱旋門へのアクセスは徒歩、もしくはメトロを利用するのがお勧めです。

【地下鉄・RERでの行き方】

メトロのライン1, 2, 6 およびRERのラインAの停車駅「Charles-de-Gaulle-Etoile(シャルル・ド・ゴール・エトワール駅)」で下車後、1番出口から地上に出て、凱旋門までは徒歩5分ほどです。

地下鉄の1番出口で地上に出てから「凱旋門」に入場するまでの詳細な流れは、本記事別項の「凱旋門の入口から最上階に到達するまでの流れ」にて詳しく解説しております。

【バスでの行き方】

バスのライン 22, 30, 31, 52, 73, 92で「Charles de Gaulle - Étoile - Marceau」などの凱旋門近くのバスターミナルで下車後、徒歩5分〜10分ほど。

【主要スポットからのアクセス】

凱旋門の入口から最上階に到達するまでの流れ

① 地下通路へアクセス

凱旋門は、その周囲を道路に囲まれているため、地下通路を通らないと、凱旋門が建つ円形のエリアにアクセスする事ができません。

凱旋門へと繋がる地下通路の入り口は、凱旋門の北西側「グランド・アルメ通り」沿いと、南東側の「シャンゼリゼ通り」沿いにあるので、いずれかの入口から地下通路を通って凱旋門にアクセスする事ができます。地下通路の入口と凱旋門の位置関係は、以下の画像マップを参照ください。

凱旋門の周辺地図【シャンゼリゼ通り沿いの「地下通路」からアクセス】

地下鉄で「Charles-de-Gaulle-Etoile(シャルル・ド・ゴール・エトワール駅)」に到着した方は、1番出口から地上に出れば、シャンゼリゼ通り沿いの「地下通路の入口」が目の前なので、こちらから凱旋門にアクセスするのが最もスムーズです。

下の画像はシャンゼリゼ通り沿い側にある「地下通路の入口」になります。入口の横には「ARC DE TRIOMPHE」と書かれた看板が立っているのですぐに分かると思います。

凱旋門 シャンゼリゼ通り沿いの地下通路入口

下り口の正面にも大きな看板があります。ここを下りると地下通路にでます。

凱旋門 地下通路への下り口【グランド・アルメ通り沿いの「地下通路」からアクセス】

基本はシャンゼリゼ通り沿いの地下通路から凱旋門にアクセスするのがお勧めですが、グランド・アルメ通り沿い付近のホテルにご滞在の方は、こちらの地下通路から凱旋門にアクセスする方が便利です。

凱旋門 グランド・アルメ通り沿いの地下通路入口

上と下の写真がグランド・アルメ通り沿いの地下通路入口になります。下り口正面には、目立たないですが「凱旋門」のロゴもあります。

凱旋門 グランド・アルメ通り沿いの地下通路入口

② 地下通路から凱旋門へ

地下通路の景観

「シャンゼリゼ通り」か「グランド・アルメ通り」沿いの何れかの入口から地下通路に降りたら、「ARC DE TRIOMPHE」という標識に従って歩いて行きます。

数十メートルほど進んで行くと、正面にチケットオフィスが見えてきます。

凱旋門 地下通路のチケットオフィス

チケットオフィスの前で列が二列に別れていますが、ミュージアムパスなどのチケット保有者の方は、向かって右側の通路を進んで、その先の階段から地上に上がっていきます。

一方、当日券を購入される方は左側の列に並び、正面のチケットオフィスでチケットを購入後に、階段で地上に上がっていきます。チケットをお持ちでない方はここ以降でチケットを購入する事ができないので、必ずここに並んでチケットを購入してください。

地下通路の出口と凱旋門の出入り口

階段を上がって地上に出ると、凱旋門の北側に出ます。すぐ左手には「凱旋門」の入口があるので、この入口でセキュリティチェックを受けて入場します。

残念ながら専用の優先レーンなどはありませんので、ミュージアムパスを持っている方も、当日券を購入した方も同じ列に並んでセキュリティチェックを受けます。

凱旋門の入口(セキュリティチェック)

③ 階段で地上階からテラスへ

セキュリティチェックを通過後、階段登り口付近の係員にチケットを提示したら、後はひたすら螺旋状の階段を284段上ってテラスを目指すだけです。

エッフェル塔 フロアマップ

地上から最上階のテラスまではノンストップではなく、途中にトイレや休憩用の椅子がある「Mezzanine Floor(中二階)」と、ギフトショップなどが営業している「attic room(アッティクの部屋)」という2つのフロアを順番に経由します。

ただし、最初の経由フロアである「Mezzanine Floor(中二階)」に辿り着くまで、202段の階段を上る必要がありますので、最初から飛ばしすぎない様にご注意ください。

2つのフロアを経由して、屋上のテラスに到着したら、後は絶景のパノラマビューを心ゆくまで堪能してください。

帰りは、下り専用の階段から284段の階段を降りて、凱旋門の南東の支柱から外に出る事ができます。

【エレベーターの利用について】

凱旋門の南西側の支柱には、エレベーター専用の入り口があります。ただし、利用できるのは、高齢者か車椅子や障害者の方のみになります。

高齢者の方を見かけると、係員の方がエレベーターの入り口を案内してくれる場合もある様ですが、声をかけられない場合は、ご自身で係員に声をかけるか、直接、エレベーターの入り口にアクセスしてみてください。

各フロアの概要と景観

凱旋門は全部で三つのフロアで構成され、独自の展示や景観などを楽しむ事ができます。

■Mezzanine Floor(中二階)

Mezzanine Floor(中二階)の景観

セキュリティチェック通過後、202段の階段を上ると、最初にこの「Mezzanine Floor(中二階)」に到達します。フロア全体は簡素な感じで、中央に凱旋門の真下の映像が映し出されているモニターが配置され、後は休憩用の椅子と、男女それぞれのトイレがあるぐらいです。屋上の展望階までは、残り82段です。

Mezzanine Floor(中二階)の中央のモニター映像 部屋の中央では、凱旋門の真下の景観をモニターを通して見る事ができます。

Mezzanine Floor(中二階)の上階への階段 部屋の奥には次のフロア「attic room(アッティクの部屋)」へとアクセスできる階段があります。向かって左側は下り専用なので、右側の階段から上っていきます。

■attic room(アッティクの部屋)

attic room(アッティクの部屋)の景観

「Mezzanine Floor」の上階に位置する「attic room(アッティクの部屋)」は凱旋門の支柱の上部付近に位置するフロアです。かつては凱旋門の建築構造を簡素化するため、このフロアは一度消滅しましたが、上部の装飾を支える目的で1834年に復活して現在に至っています。

attic room(アッティクの部屋)のギフトショップ attic room(アッティクの部屋)にはギフトショップも営業しているので、凱旋門関連の雑貨やお土産を購入する事ができます。

凱旋門の模型 凱旋門の模型や、装飾に関する説明パネルなども展示されています。

■terrace(展望階のテラス)

エッフェル塔最上階のテラスの景観

最上階にあたるテラスでは、パリ市内の景観をパノラマビューで堪能する事ができます。エッフェル塔ほどの高さはありませんが、その分、建物一つ一つを鮮明に視界にとらえる事ができます。

凱旋門のテラスから見るパリ市内の景観です。奥にはエッフェル塔もはっきりと見えます。

凱旋門のテラスから見るパリ市内の景観

凱旋門のテラスから見るシャンゼリゼ通りの景観 こちらはシャンゼリゼ通りの景観です。奥の方まではっきりと視界にとらえる事ができます。

モンマルトル方面の景観 凱旋門の北西側 モンマルトルの景観です。奥に見えるのは分かりにくいですが「サクレール寺院」です。

外観の彫刻と見どころ

凱旋門の外観

凱旋門は高さ約50m、奥行き45m、幅22mと、実際に見るとその大きさに圧倒されます。凱旋門の外観には4本の柱をはじめ、至る所に精巧な彫刻が刻まれています。

凱旋門 支柱の彫刻「1972年 義勇兵の出陣」 「1972年の義勇兵の出陣」
リュード作の通称「ラ・マルセイエーズ」。マルセイユから集結した義勇兵達が国境を超える姿を表現した彫刻で、頭上の女性は勝利の女神を表していると言われています。

凱旋門 支柱の彫刻「1810年の勝利」 「1810年の勝利」
1809年のウィーン条約を記念したコルトー作の彫刻。勝利の女神に冠を授かるナポレオンが描かれています。

凱旋門 支柱の彫刻「抵抗」 エテックス作「抵抗」を表す彫刻

凱旋門 支柱の彫刻「平和」 エテックス作「平和」を表す彫刻

スール作「アブキールの戦い」 スール作「アブキールの戦い」
日本でもお馴染のナポレオンが、1799年にエジプトのアブキールでトルコ軍に勝利した場面が描かれています。

マルソー将軍の葬儀 マルソー将軍の葬儀
1975年にオーストラリア軍を撃破して英雄となったが、翌年に戦士したマルソー将軍の葬儀の様子が描かれています。

門のアーチ

門のアーチ
アーチの左右の柱にはフランス革命時代の将軍の名前が刻まれています。戦死した将軍の名前には下線が付いています。

門のアーチ

無名戦士の墓
門の真下には、第一次世界大戦の死者を弔うために建てられた「無名戦士の墓」があります。墓には1921年1月28日に埋葬された1人の無名戦士の遺骸が眠っています。

所要時間の目安

凱旋門の外観

凱旋門観光の所要時間の目安は1時間ほどです。

上記は、ミュージアムパスなどのチケットを事前に用意の上で、チケット購入列に並ばない事を前提とした所要時間になります。また、凱旋門内にあるギフトショップなどにも立ち寄りたい方はプラスで15分〜20分ほど見ておけば良いと思います。

参考までに、地上階から展望階までは普通のペースで階段を上って行けば10分ほど、下りは5分もあれば地上におりてこれますので、階段の乗り降りの所要は、15分〜20分を見ておけば良いと思います。

まとめ

凱旋門は、入口の分かりにくさや、建物の中に入場できる事自体を知らない観光客も多いため、外観だけ撮影して次のスポットに移動される方が意外に多いです。

そのため、夏場のピークシーズンでもそこまで混雑する事は稀なので、エッフェル塔やルーブル美術館の混雑でうんざりした方も、凱旋門ならそこまでストレスを感じる事はないと思います。是非、パリ観光の際は「エトワール凱旋門」に足を運んでみてください。