【プラハ城】旧王宮美術館(絵画ギャラリー)｜ルドルフ2世の名画コレクションを展示

神聖ローマ皇帝ルドルフ2世の絵画コレクションなどを展示する「プラハ城の絵画ギャラリー」は、第2中庭の北側に位置しています。16世紀から18世紀にかけて描かれた肖像画や歴史的場面、旧約聖書を題材とした作品など、およそ100点前後の名画が展示されています。

絵画ギャラリーでは、一年を通して皇帝ルドルフ2世が収集した名高いコレクションを鑑賞できます。ティツィアーノ・ヴェチェッリオによる「Young Woman（若い女性）」をはじめ、ハンス・フォン・アーヘンやピーテル・パウル・ルーベンスなど、著名なヨーロッパの巨匠たちの作品が展示されています。

常設展示では、プラハ城が所蔵する約4,000点の絵画の中から、質の高い100点以上を厳選。長い歴史の中で損失もありましたが、その内容は欧州屈指のコレクションと肩を並べる水準です。コレクションの起源は16世紀末に遡り、皇帝ルドルフ2世が当時ヨーロッパ最大の美術収集をプラハ城で行ったことに始まります。

17世紀には新たな作品群が加わり、イタリア・ドイツ・オランダ・フランドルの巨匠たちの絵画を中心に構成されています。さらに、1930年代にはマサリク基金によって購入されたチェコ・バロックの画家たちの作品が加わり、数度の改装を経て現在の展示に至っています。

館内は撮影が禁止されており、静かな雰囲気の中でじっくりと名画を鑑賞できます。展示室はいくつかの部屋に分かれており、場所によっては座って休めるベンチもあります。絵画ファンにはもちろん、人混みから少し離れて落ち着きたい方にもおすすめのスポットです。