ヴァルトシュテイン宮殿(プラハ)の見どころ・入場料金
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プラハマラーストラナに立つバロック建築の中でも、一際大きな宮殿がこの「ヴァルトシュテイン宮殿」です。ヴァルトシュテイン宮殿は、若くしてプロテスタントからカトリックに改宗したヴァルトシュテインの富を注ぎ込んだ宮殿です。
ヴァルトシュテインは30年戦争において、皇帝側に援軍を送り皇帝軍の総司令官に任命されました。その後も英雄的な活躍で、富と力を手に入れました。しかしやがて、反逆者と目され皇帝に暗殺されました。この宮殿の豪華さは権力の絶頂にいたヴァルトシュテインの最盛期を今に伝える物です。
宮殿内の美しく広大な庭園は映画アマデウスの撮影にもつかわれました。宮殿内には土日しか入れませんが、庭園だけでも見応えがありますので時間があれば、入場無料なので是非観光してください。
入場料金と営業時間
【入場料】
・無料
【営業時間】
・庭園内:10時~18時
・宮殿内:10時〜16時(6月-9月)、10時〜17時(4月-5月、10月)
※庭園内は無休、宮殿内は土曜と日曜日のみ入場可能
ヴァルトシュテイン宮殿の見どころ
ヴァルトシュテイン宮殿は「ピーラー・ホラの戦い(1620年)」以降に建てられた貴族の建物としてはプラハ最大のものです。ヴァルトシュテインはこの宮殿の建設にあたって、20件以上の民家と三つの庭園を買い取って作らせたと言われています。
ヴァルトシュテイン庭園
トマジュスカー通りに面した正面の入口から宮殿に入り中庭を抜けると、見事なフランス式の美しい庭園が目の前に広がります。
庭園内には、幾何学模様の植え込みと、石の彫刻が見事なシンメトリーで配置されています。花壇に植えられた花も色鮮やかです。この庭園は映画「アマデウス」の撮影の舞台にもなりました。
庭園の突き当りにはアーチ状の入口が特徴的な回廊がそびえ、その正面にはヴァルトシュテインが特に好んだというヴィーナスの噴水(写真左前)があります。
回廊の天井と壁面にはトロイ戦争を題材にしたフレスコ画が描かれています。
庭園の通路の脇には石像が並びます。三十年戦争の際にプラハを攻撃したスウェーデン軍が、この石像のあまりの美しさに本国に持ち去ってしまったため、現在置かれている石の彫刻は全てレプリカです。
宮殿内部
宮殿内部の一番の見どころは、現在コンサートホールとして利用されている二階部分まで吹き抜けの大広間です。この騎士の広間と呼ばれる大広間の天井には、ヴァルトシュテイン自身をローマ神話の英雄マルスに見立てて描かれたフレスコが一面に描かれています。
他にもヴァルトシュテインの騎馬像の肖像画など、ヴァルトシュテイン自身を美術品の題材とした作品が多く飾られています。これはヴァルトシュテイン自身が自らの偉大さと功績を後世に残そうとしたためです。
アクセス・ロケーション
ヴァルトシュテイン宮殿へのアクセスは地下鉄A線「Malostranska」駅から徒歩2分ほどです。カレル橋からも歩いても10分ほどです。
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